CentOS 5.11 リリースノート
最終更新日: 2014年9月29日
翻訳更新日: 2014年10月7日(JST)
1. 翻訳
リリースノートは、下記の言語に訳されています。
2. はじめに
CentOS 5.11 リリースへようこそ。CentOS は、Red Hat 1 により公開されている誰もが使えるソースコードを基に作られた Linux ディストリビューションです。
CentOS は UOP の再配布ポリシーを全面的に遵守し、RHEL との 100% のバイナリ互換性を目標としています(CentOS は主に上位ベンダーの商標とアートワークを除去するようパッケージに変更を加えています)。 また、CentOS を自由で無償で再配布することができます。
CentOS 5.11 は、CentOS 5 シリーズの 11 回目のアップデートで、多くのバグ修正や新しい機能性などが加えられています。まず、Red Hat 社のリリースノートとテクニカルノート 2 をお読みください。以下のドキュメントは補足的であり、主に CentOS に特異的な点を扱っています。
3. インストール メディアのハッシュ値 (sha1sum)
CentOS 5.11 では、DVD が 2 枚に分割されます。OpenOffice (OOo)で追加の言語パックが必要なければ DVD#1 のみでインストールが行えます。ただし x86_64 では evolution-help, java-1.6.0-openjdk-src, java-1.7.0-openjdk-src, kdelibs-apidocs, qt4-doc, tetex-doc は DVD#2 に収録されています。i386 では evolution-help, qt4-doc は DVD#2 に収録されています。
- i386 は 8 枚、x86_64 は 9 枚の CD にそれぞれ分割されます。
- 1 枚目の CD だけを用いて最小のインストールを行うことができます。これには Base (Base System にあります ) 以外のすべてのグループを選択から除く必要があります。
sha1sum i386: 1b590daa61ba5aeadf1d2b083bf9acf3abdc249c CentOS-5.11-i386-bin-1of8.iso 23fd9e729127c75353ab35ebc49cb44544bfa45f CentOS-5.11-i386-bin-2of8.iso 3dab434921d945d37cee185df6aad379afafbc82 CentOS-5.11-i386-bin-3of8.iso f9a5f89582e16918ea790ca7ab36f335cb43653b CentOS-5.11-i386-bin-4of8.iso a11cabe288807a45a806b5023b4ccdbde526079a CentOS-5.11-i386-bin-5of8.iso dd44ec9454f965f9e7e1be416eddea20dbcb7bc9 CentOS-5.11-i386-bin-6of8.iso ed1a651b783875535585541312e848094fa0d544 CentOS-5.11-i386-bin-7of8.iso 24d0bfba433f1b3965fe8fb8f0a5d790aae1907d CentOS-5.11-i386-bin-8of8.iso ec3a89b4edc8e391d13c1ecce4e6ce3917719e39 CentOS-5.11-i386-bin-DVD-1of2.iso 5143065f9a2ee99066dd80a31f9ff035516fc0f6 CentOS-5.11-i386-bin-DVD-2of2.iso e6a89ee7377c28f682fd85e02cd499eb284b3aa6 CentOS-5.11-i386-netinstall.iso sha1sum x86_64: a7f8bbf4841d867562f9205b39f960f0cf97bfb1 CentOS-5.11-x86_64-bin-1of9.iso 61bed1d0739622000ded9e790668982b7b523b23 CentOS-5.11-x86_64-bin-2of9.iso 90c182486aa6890c657d19a7bc287d041490cf4b CentOS-5.11-x86_64-bin-3of9.iso 36b12acc63aecd27a6a03174f00339354419fa5d CentOS-5.11-x86_64-bin-4of9.iso 79239056fdf0ca7dc9f482b298eeb7930c05d083 CentOS-5.11-x86_64-bin-5of9.iso dd629f29652fcdba80d2c2a67d29a533e578937f CentOS-5.11-x86_64-bin-6of9.iso 2549fff17680ce4b0b0c6f562757afa685cef1a5 CentOS-5.11-x86_64-bin-7of9.iso ae3c41e2a08fa03f76d48c2115a5062f1571eca8 CentOS-5.11-x86_64-bin-8of9.iso fd91a47ee69a1e03cf622a3697039b42d9472e42 CentOS-5.11-x86_64-bin-9of9.iso ebd77f2fdfac8da04f31c508905cf52aa62937cc CentOS-5.11-x86_64-bin-DVD-1of2.iso 71ff7ee8460798e6b361b44a68a222bd9c9b3a2c CentOS-5.11-x86_64-bin-DVD-2of2.iso 91db10bb9808818f6fbf20196fbab4c0c9da19d3 CentOS-5.11-x86_64-netinstall.iso
4. 既知の問題点
shellshock 問題を抱えているバージョンの bash が ISO イメージの中に含まれています。インストール後に必ず更新パッケージをシステムに適用してください。これは上流となる RHEL 5 の ISO イメージにも含まれるため、可能な限り同じバージョン番号を複製する観点から同じ問題を抱えています。修正バージョンの bash は updates ディレクトリに用意されています。
UOP の既知の問題点は こちら でご覧になれます。
boot.iso は容量の問題から DVD の ISO イメージから削除されました。必要であればミラーサーバーの 5.11/<arch>/images/ ディレクトリから取得してください。また、isos/ ディレクトリからダウンロードできる CentOS-5.11-<arch>-netinstall.iso は同じものです。
5. 変更点
5.1. 新しい機能
- LSI MegaRAID SAS 9360/9380 コントローラーが Technology Preview からフルサポートに変わりました。
- samba3x を利用する場合、Trivial Database ファイルのフォーマットはアップグレード中に変更されます。このフォーマットの変更は元に戻すことはできません。
5.2. CentOS 5.10 になく、新しく 5.11 に追加されたパッケージ
何もありません。
5.3. CentOS 5.10 に比べ 5.11 でアップグレードされたパッケージ
- am-utils
- autofs
- automake
- bind97
- centos-release
- centos-release-notes
- clustermon
- cman
- conga
- coolkey
- cpuspeed
- device-mapper-multipath
- dmidecode
- e2fsprogs
- e4fsprogs
- firefox
- gcc
- gfs2-utils
- gfs-kmod
- ghostscript
- gimp
- glibc
- gnupg
- gnupg2
- gnutls
- grub
- httpd
- hwdata
- initscripts
- java-1.6.0-openjdk
- java-1.7.0-openjdk
- kdelibs
- kernel
- kexec-tools
- krb5
- ksh
- kvm
- libgcrypt
- libjpeg
- libtiff
- libXfont
- lvm2
- lvm2-cluster
- microcode_ctl
- mkinitrd
- mod_nss
- mysql55-mysql
- net-snmp
- net-tools
- nfs-utils
- nspr
- nss
- ntp
- openldap
- openmotif
- openscap
- openssl
- openssl097a
- openswan
- perl
- php
- php53
- pidgin
- piranha
- pixman
- postfix
- postgresql
- postgresql84
- qspice
- rgmanager
- samba
- samba3x
- sblim
- scl-utils
- selinux-policy
- shadow-utils
- sos
- sssd
- struts
- subversion
- sudo
- sysstat
- system-config-network
- thunderbird
- tzdata
- udev
- vino
- wireshark
- xalan-j2
- xinetd
- xorg-x11-server
- xulrunner
- yum-updatesd
5.4. CentOS 5.10 にあったパッケージで、上位ベンダーが 5.11 から削除したもの
何もありません。
5.5. CentOS 5.10 アップデートとしてリリースされたパッケージで、より古いバージョンが 5.11 インストールメディアに含まれているもの
- axis
- bash
- firefox
- jakarta-commons-httpclient
- procmail
- squid
- thunderbird
- tzdata
6. CentOS が変更したパッケージ
6.1. 上位ベンダーにあるパッケージで、CentOS が変更したもの
- anacron
- basesystem
- bluez-utils
- buildsys-macros
- busybox
- Cluster_Administration
- clustermon
- compiz
- comps-extras
- conga
- crash
- Deployment_Guide
- desktop-backgrounds
- eclipse
- etherboot
- filesystem
- firefox
- firstboot
- gdb
- gdm
- geronimo-specs
- gfs-kmod
- Global_File_System
- gnbd-kmod
- gnome-desktop
- gzip
- httpd
- initscripts
- kdebase
- kdelibs
- kernel
- kudzu
- kvm
- nautilus-sendto
- ntp
- pango
- pirut
- procmail
- redhat-artwork
- redhat-logos
- redhat-rpm-config
- rgmanager
- rhdb-utils
- rhgb
- setuptool
- specspo
- squirrelmail
- system-config-bind
- system-config-date
- tftp
- thunderbird
- Virtualization
- virt-who
- yum
- yum-utils
6.2. 上位ベンダーにあるパッケージで、CentOS が削除したもの
- cc-eal4-config-rhel56
- python-rhsm
- redhat-release-5Client
- redhat-release-5Server
- redhat-release-notes
- redhat-support-lib-python
- redhat-support-tool
- rhel-instnum
- rhn-check
- rhn-client-tools
- rhnlib
- rhnsd
- rhn-setup
- rhn-setup-gnome
- subscription-manager
- subscription-manager-firstboot
- subscription-manager-gnome
- subscription-manager-migration
- subscription-manager-migration-data
- virt-who
- yum-rhn-plugin
6.3. 上位ベンダーにはなく、CentOS が追加したパッケージ
- centos-release
- centos-release-notes
- yum-allowdowngrade
- yum-kernel-module
- yum-merge-conf
- yum-refresh-updatesd
- yum-tsflags
- yum-upgrade-helper
7. コミュニティの参加
CentOS ユーザーとして、あなたもいろいろな方法で CentOS コミュニティに貢献することができます。必要とされる手続きの詳細情報はContributeページみてください。
7.1. シグ (SIG)
CentOS には、特定の興味ある事柄についてユーザーが集う シグ (SIG:Special Interest Groups)がいくつかあります。下記の SIG はすでにできています:
Artwork - CentOS リリースや普及のためのアートワークを製作、改良
Promotion - オンラインやイベントで CentOS を宣伝、普及
Virtualization - CentOS における仮想化の集い
これらの SIG への参加や、新しい SIG の設立などを、ユーザーの皆様に呼びかけています。例えば、
- Alpha, S390, Sparc and PPC port - 他のアーキテクチャへの CentOS の移植
- Hardware compatibility - 特定のハードウェアに関するフィードバックを提供
- QA - 新しいリリースのテストやバグ除去のヘルプ
- RPM Packaging - 新しい、有用なパッケージの提供
- Translation - ドキュメント、ウェブサイト、Wiki の翻訳
7.2. メーリングリストとフォーラム
あなたがこのコミュニティで他のユーザーを助けることができる別の方法はメーリングリストかフォーラムに参加し、積極的に支援や問題解決をすることです。
7.3. Wiki とウェブサイト
未熟な CentOS ユーザーでも、あなたの助けが私たちにとって役に立ちます。なぜなら私たちはあなたがどのような問題に行き当たっていたかを知りたいからです。もし、あなたが特定の問題に対する情報を見つけ、それがよりアクセスしやすくなることによって、どれだけドキュメントが改良されるでしょう。この種のフィードバックは他のユーザーにとって、あなたにはそれがあっただろうというのと同じくらい有益であるので、あなたの関わり合いが CentOS をより良くするのに必要です。
従って、あなたが私たちのドキュメントと Wiki の作成に協力し、それらをよりよくしたいなら、Wiki にアカウントを登録するか、または centos-docs というメーリングリストに加入してください。
8. 追加情報
以下のウェブサイトには、CentOS でシステムを動かす人々のための多くの情報が含まれています。
9. 謝辞
我々はこの製品に対するたくさんの人々の協力に感謝します。QA チーム、とりわけ Fabian Arrotin、 Akemi Yagi、 Athmane Madjoudj、 Manuel Wolfshant、 Jeff Sheltren、 Anssi Johansson、 Christoph Galuschka らの努力と貢献は CentOS 5.11 の速やかなリリースには不可欠のものでした。 .
次のサイトを訪れてください。 http://www.redhat.com/ (1)
UOP のリリースノートとドキュメンテーション: https://access.redhat.com/documentation/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/5/ (2)