CentOS 6.1 リリースノート
最終更新日: 2011年12月12日
翻訳更新日: 2011年12月21日(JST)
Contents
1. 翻訳
リリースノートは、下記の言語に訳されています。
2. はじめに
CentOS 6.1 リリースへようこそ。CentOS は、上位 OS プロバイダー(UOP)1が誰もが使える形で公開するソースを基に作られた企業向け Linux ディストリビューションです。
CentOS は上位ベンダーの再配布ポリシーを全面的に遵守し、100% のバイナリ互換性を目標としています(CentOS は主に上位ベンダーの商標とアートワークを除去するようパッケージに変更を加えています)。
我々は UOP のインストール コードの使用法に従わない判断をしました。インストール時にシステム管理者はすべての「チャンネル」を利用できます。
上流ベンダーの手段のように、前のメジャー リリース(現在の CentOS 5 や CentOS 4)のインストールを「アップグレード」する手順をサポートしません。これは CentOS にかせられた制限ではなく、この問題の上流のアプローチを反映しています。冒険好きで実験をしたい人たちは、テストの前にバックアップを取ることを忘れないでください。 この警告にもかかわらずアップグレードを試みる人々への覚書として、例えばメディアからサポートされない upgradeany オプションとしてコマンドラインでインストールします。yum が正しく動作するいくつかの機会の前に、centos-release パッケージを手動で取得し,前の centos-release パッケージを削除するために rpm -e --nodeps を手動で実行する必要があります。そして手動で CentOS 6 の centos-release をインストールすることに注意してください。
継続的リリース( CR )リポジトリー は CentOS の次のポイント リリースが正式にリリースされるまで、テストとホットフィックスの方式で一般に利用可能なパッケージを構成します。
インストールを試したりバグの報告をする前に、他のセクションを読んでください。
3. インストール メディアとハッシュ値(sha1sum)
i386 2ef1eb330efeb8bca5646700481b1a645f726bdb CentOS-6.1-i386-bin-DVD1.iso e12d7f473fa7f13931738f3c37f57d99e66c2ff2 CentOS-6.1-i386-bin-DVD2.iso ff2a275577d0dff56debb47aca28ef4019d0be6e CentOS-6.1-i386-LiveCD.iso 9ea2b421c0fe91cb3a1c4de8cf741b3d3cc8aa8e CentOS-6.1-i386-LiveDVD.iso 89b0cb3cad239b55e3de74ec741738b8def45f30 CentOS-6.1-i386-minimal.iso b0163bcf2777b9c19542a89106094aafea45f3aa CentOS-6.1-i386-netinstall.iso x86_64 6cf7de61f851bbdb6859ce0a33d65d9554219509 CentOS-6.1-x86_64-bin-DVD1.iso 7bfd52eaa5ada445982c3f528c1f481bbcda85c8 CentOS-6.1-x86_64-bin-DVD2.iso 94c9c829c8ce8500d764a91b4714b8e1b8240d8b CentOS-6.1-x86_64-LiveCD.iso 9f00cbee90f9fd12d0f60dabecba170b9272b2ee CentOS-6.1-x86_64-LiveDVD.iso aecef89e8a6d0996e9aefb0001d5ae5fd8e408f1 CentOS-6.1-x86_64-minimal.iso 2d0e5c3c91717996c7d3d35658f79ccac767b564 CentOS-6.1-x86_64-netinstall.iso
4. 新しい機能
yum の変更および強化が数多くあります。James Antill が、これらの詳細についてブログへの投稿で記述しました: http://illiterat.livejournal.com/8221.html
5. 既知の問題点
インテルおよび AMD ベースのプロセッサー アーキテクチャで、CentOS 6 は上位ベンダーの要求に従って、32 ビットの x86 チップの PAE サポートを要求します。
- インストーラーは動作するために少なくとも 392MB のメモリーを必要とします。システムが 652MB 以下のメモリーしか持たない場合、自動的にテキストモードが使用されるでしょう。
テキスト インストーラーは GUI インストーラーと比較して性能に制限があります。大きくはパーティション レイアウト、ストレージの構成方法やパッケージの選択をサポートしません。詳細は上位ベンダーの公式ドキュメント(原文)を参照してください。
- 32 ビット アーキテクチャ用のインストールメディア (CentOS-6.1-i386-netinstall.iso, CentOS-6.1-i386-bin-DVD.iso) は起動時のメモリーテスト スイート (memtest) を提供していません。テストは x86_64(64 ビット - CentOS-6.1-x86_64-netinstall.iso,CentOS-6.1-x86_64-bin-DVD1.iso) イメージで利用できます。このアプローチは UOP と同じです。
インストール中に「Insufficient memory to configure kdump!」というメッセージが出てきます。これは 4GB 以下のメモリーを持つシステムで出現する上位では既知のバグです。これは無視できます。
- i386 と x86_64 アーキテクチャともに DVD は 2 枚に分かれています。我々はすべての基本的なサーバーと基本的なデスクトップが DVD-1 のみのでのインストールができるようにを試みました。
- SELinux が有効な CentOS 6 サーバーに公開鍵を転送する場合、公開鍵の SELinux コンテキストが正しく設定されていることを確認してください。さもなければ SELinux の機能でファイル ~/.ssh/authorized_keys へのアクセスが禁止されるかもしれず、その結果として鍵認証が正しく処理されないでしょう。使用できるように正しいコンテキストに設定するには下記を実行してください。
restorecon -R -v /home/$ACCOUNT/.ssh
- CentOS 6 からの ssh-copy-id は SELinux コンテキストを認識しており、この回避策は不要です。
インストール ツリーの images/ ディレクトリーにはもはや boot.iso はありません。CentOS-6 FAQ #1 に書かれたように代わりに netinstall.iso を使います。
多くの人々が、新しい規定の NetworkManager ツールでイーサネット インターフェースを開始できないと不満を訴えました。CentOS-6 FAQ#2 を参照してください。
フォーラムのユーザーからキックスタートとローカルのリポジトリーを使ったインストールで [Errno 14] Peer cert cannot be verified or peer cert invalid のエラーが発生する問題が報告されています。リンク先には上流ベンダーのバグ BZ#599040 へのポイントと回避方法が含まれています。
tog-pegasus と libcmpiCppImpl0 パッケージはファイルのコンフリクトで同時にインストールできません。詳細は上流ベンダーの bugzulla エントリー #759302 を参照してください。
いくつかのパッケージは名前を .centos. に修正されていません。詳細は CentOS Bug #0005281 を参照してください。影響を受ける SRPM は次のものです。
- bash
- emacs
- gtk2
- pango
- at-spi
- gtk2-engines
- ibus
- libcanberra
- libgail-gnome
- librsvg2
- libwmf
- Packagekit
Live CD/DVD でホスト名を修正した場合、タイムゾーンの選択画面の後で Anaconda がクラッシュします。詳細は上流ベンダーの bugzilla エントリー #698282 を参照してください。
- 容量の制約により、(gimp のような)いくつかのパッケージは LiveCD から削除されました。rdesktop や tigervnc、vinagre、tsclient のようないくつの小さなパッケージが追加されました。
system-config-date は変更履歴(changelog)のエントリーを持っていません(これは CentOS-6.0 の作成時からの繰越です)。詳細は CentOS Bug #0005284 を参照してください。
6. 修正された問題
CentOS bug #0004943: ntp の初期値を[0-2].rhel.pool.ntp.org に
CentOS bug #0004964: システムモニターをパネルに追加した 1 秒後にセグメンテーション フォルト
CentOS bug #0004969: DVD ISO が uEFI ベースのシステムで自動インストールしない
CentOS bug #0004993: /etc/abrt/gpg_keys が RHEL キーを参照したまま
CentOS bug #0004995: grub-0.97-68.el6 が /usr/share/grub/x86_64-unknown にイメージ ファイルを持ついくつかのスクリプトを壊す
CentOS bug #0005084: TOMCAT_USER が tomcat 以外の場合、Tomcat6 の init.d スクリプトはログファイルの所有者設定に失敗する
CentOS bug #0005158: centos6 BASH_VERSINFO[5]/MACHTYPE
7. パッケージとアプリケーション
7.1. CentOS で改変したパッケージ
- abrt
- anaconda
- firefox
- httpd
- kabi-whitelists
- kernel
- luci
- openssl098
- plymouth
- report
- xulrunner
- yum
7.2. 上位ベンダーにあるパッケージで、CentOS が削除したもの
- abrt-plugin-bugzilla
- redhat-release-*
- redhat-release-notes*
- rhnlib
- rhn-check
- rhn-client-tools
- rhnsd
- rhn-setup
- rhn-setup-gnome
- yum-rhn-plugin
7.3. 上位ベンダーには無く、CentOS が追加したパッケージ
- centos-release
8. コミュニティの参加
CentOS ユーザーとして、あなたもいろいろな方法で CentOS コミュニティに貢献することができます。必要とされる方法の詳細情報はContributeページみてください。
8.1. シグ (SIG)
CentOS には、特定の興味ある事柄についてユーザーが集う シグ (SIG:Special Interest Groups)がいくつかあります。下記の SIG はすでにできています。
Artwork - CentOS リリースや普及のためのアートワークの製作、改良
Promotion - オンラインやイベントで CentOS の宣伝、普及
Virtualization - CentOS における仮想化の集い
これらの SIG への参加や、新しい SIG の設立などを、ユーザーの皆様に呼びかけています。例えば、
- Alpha, S390, Sparc port - 他のアーキテクチャへの CentOS の移植
- Hardware compatibility - 特定のハードウェアに関するフィードバックの提供
- QA - 新しいリリースのテストやバグ除去の手伝い
- RPM Packaging - 新しい、有用なパッケージの提供
- Translation - ドキュメント、ウェブサイト、Wiki の翻訳
8.2. メーリングリストとフォーラム
あなたがこのコミュニティで他のユーザーを助けることができる別の方法はメーリングリストかフォーラムに参加し、積極的に支援や問題解決をすることです。
8.3. Wiki とウェブサイト
未熟な CentOS ユーザーでも、あなたの助けが私たちにとって役に立ちます。なぜなら私たちはあなたがどのような問題に行き当たっていたかを知りたいからです。もし、あなたが特定の問題に対する情報を見つけ、それがよりアクセスしやすくなることによって、どれだけドキュメントが改良されるでしょう。この種のフィードバックは他のユーザーにとって、あなたにはそれがあっただろうというのと同じくらい有益であるので、あなたの関わり合いが CentOS をより良くするのに必要です。
従って、あなたが私たちのドキュメントと Wiki の作成に協力し、それらを改良したいなら、Wiki にアカウントを登録するか、または centos-docs というメーリングリストに加入してください。
9. 追加情報
以下のウェブサイトには、CentOS でシステムを動かす人々のための多くの情報が含まれています。
上位のリリースノートとドキュメント : http://docs.redhat.com/docs/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/6/index.html
http://mirrors.kernel.org/redhat/redhat/linux/enterprise/6Client/en/os/SRPMS/
http://mirrors.kernel.org/redhat/redhat/linux/enterprise/6Server/en/os/SRPMS/
10. 謝辞
我々はこの製品に対するたくさんの人々の協力に感謝します。
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次のサイトを訪れてください。 http://www.redhat.com/rhel/ (1)